君だけのスーパースター。

心がすこし迷子になったので

たっぷりのミルクと砂糖でアールグレイの茶葉を煮出した

自分の心は自分のものなのに なにが解らないかも解らない

なにがこんなに心を追い詰めているのか 解らない

わたしは心がつよくないから すぐにこうなるけど

世の中の人びとは どうしてそんなに上手に歩けるの？

なにかとくべつ大きなことが起きなくても、なぜか心がくるしくて 泣いてしまう夜はないの？生きるってむずかしいな

わたしはわたしだけだし、誰のものでもないし、そんなん生まれた時から決まったことだし、そんなんずっと解っているし、だけど、

育っていくうちに きっとたくさんの人から愛をもらって

わたしだけのものではなくなっているんだよな

出会った大切な 心から大切な人たち、星になって見守ってくれている人たち、こんなわたしの心の隙間を埋めてくれるすきな人、たくさんいるんだよな

それだけは揺るぎない事実だな

手を離すことは簡単だし、紡ぎ続けることはむずかしい

あたりまえなんてない なんて聞き飽きた言葉だけど

そういうのがいちばん 刺さる夜もある

あしたがくること 目が覚めること

おはようって送ると おはようって返してくれること

あいにきてくれること 心までぜんぶ抱きしめてくれること

わたしは馬鹿じゃないから、そういうことをぜんぶ解っていて

でもわたしは馬鹿だから、時々、そういうものすべてから手を離してしまおうかと考えてしまう

結局そんな勇気もないし、実際そうなってしまったら どうなるかわからない 上手に息できるのかな

案外あっさり生きていけるのかもしれないな

相手のためとか 自分のためとか よくわかんない

でも今を 生きていて わたしも あなたも

きっとひとりでも生きていけるよ

ふたりは一緒じゃなくても生きてゆける

だけど、一緒にいることを選んでる ふたりで

その理由は単純なことだと いまおもったよ

一緒にいることを選びあっているうちは、こうしていたいな

そうやってずっと 選びあっていたいな

終わりの日まで

"いつか迎える恋の寿命を 先へ先へ引き延ばして

  ヴァンパイアの恋人みたいにさ 君といたい"

それじゃだめ？

R. 🌕